食べたもので身体ができているように、読んだ本で考えもできていますよね。(もちろん全てではなく一部)
今回は、そんな本の話。
売れている本でも「これはちがうなぁ」と思うこともあります。
その本の1つが『ザ・シークレット』です。
ただ、もうどうにもならないほど心底弱っていて、手に取った本がこの本で、救われる人もいると思います。
なので、この本は中身が参考にならないとは言いません。
ですが、心身ともに健康で、逃げとして頼るのはちがうかな、と。
いろいろな偶然が重なり、たまたまこの本を手に取ることがありました。
読み始めて早々に「愛」「宇宙」について出てきたので、系統の予想がつきましたが・・・
今すぐできるの裏側
『ザ・シークレット』で願いが叶うための3ステップとして、
- お願いする
- 信じる
- 受け取る
と書かれています。なんて受け身・・・!
宇宙におまかせ系の人や、ゆるっとふわっと投げちゃう系の人は、この考えから派生していたりするのでしょうか。(ちがうのかな)
そこは、
- 目標を立てる
- 行動する
- 成果を得る
ではないの?と思ってしまいました。
現実から逃げつづけることはできないと思うので、「お願いする」「信じる」「受け取る」という考え方はつづかないのでは?と思います。
ですが、うまくいかなくてもふわっとした原因でごまかされてしまうのだろうなぁと思いました。
例えば、うまくいかなった場合、
- お願いする→「心からお願いしていない」
- 信じる→「信じ切れてない」
- 受け取る→「受け取り下手」
とか言われるのかな。
ハマってしまっているときは、このふわっとした原因に「真実を見た!」という気持ちになってしまうと思いますが・・・ただ現実から逃げているだけなんですよね。
そして、過ぎた時間は戻ってこないという。
内側向きすぎ症候群
弱っているときは「そのままでいいよ~」「願えば叶うよ~」と、特に何もしなくても幸せになれそうな言葉には惹かれるものです。
「他人より自分のご機嫌をとる」「自分の気持ちに従う」
心が回復するまではいいかもしれませんが、ずっとそのままでいますか?ということ。
お金がほしいと願ったら臨時収入があったとか、シュークリームを食べたいと思ったら差し入れしてもらったとか。
そうやって一生、そのままで願うだけの人生を送るのでしょうか。
ラッキーを楽しんではいけないのではなく、いつも受け身で、自分と向き合うと言い訳してどんどん殻に閉じこもり、心を萎縮させてしまっているのでは?と思います。
だからいつまでたっても元気にならない。
これを一人でやっているうちはまだいいですが、”仲間”をつくろうとする人もいますよね。
「みんな、そのままでいいんだよ~」
どうしたもんでしょう・・・
引き寄せに苦しめられる
『ザ・シークレット』はいわゆる引き寄せの法則を言っているみたいですが、これはこれでつらい現実がありますよね。
嫌なことがあったら、それは自分で引き寄せていることになってしまいます。
幸運は説明できても、不幸は説明できないです。
自分の大事な人が誘拐されてしまったとしたら、それも引き寄せですか?ということになってしまいますよね。
それに対しても、「○○のため」(大事な存在と気がつくため)と無理やり意味をもたせればそうなのかもしれませんが、それが引き寄せなんでしょうか。
ちがうような・・・
結局、頭で良いことを考えなきゃ、プラスに変換しなきゃと、そのことが窮屈な思いをさせてしまいそうです。
マイナス面ばかりフォーカスして、陰気で愚痴ばかりの人には誰も関わりたくないと思いますが、個人で仕事をしていたら直視しなくてはならないマイナス面もありますよね。(シンドイけど)
無理やり変換すればいいというものでもないと思います。
一冊の本が人生を変えることもあれば、救いになることもあります。
ただ、どの本に影響されるかによってその後の人生は大きく変わりますよね。
その本に影響を受けて大丈夫ですか?